いぬのごはんクラブ Blog

犬は塩分を摂取してはいけない??

犬の手作り食では塩分を排除すると信じている人が多いようです。
実際、犬用として販売されているおやつなどには「塩分不使用」の表示があったり、
塩分不使用の魚の水煮を材料に使ったレシピを紹介すると、好反応が多かったりもします。

では、犬は塩分を摂取してはいけないのでしょうか?

確かに、ドッグフードのランキングサイトでも、手作り食についてのサイトでも、
とにかく塩分はいけないという表現が多いのは事実です。
ソーセージやチーズなど、人用の食べ物には塩分が多いから絶対に与えてはいけない、
手作り食を与える際には塩分不使用のものを利用する、などと書かれています。

一方で塩に多く含まれるナトリウムは、人も動物も生きていく上で必須のミネラルです。
肉・魚などの食材にも含まれていますし、市販のドッグフードには必ずナトリウムが入っています。
つまり塩分の摂取は必要なのです。

ではどうして塩分不要が信じられているのでしょうか。

おそらく、人間より必要量が少ないため、積極的に摂取しなくて良い、という話が、
摂取してはいけないという間違った解釈として定着したものと考えられます。

また、人間のように汗をかかないから不要な塩分を排出できないという表現もよく見かけますが、
実際には水分をきちんと摂取していれば尿として排出されるので、問題ありません。

参考までに、ある有名ドッグフードの表示では、
一般成犬用で約0.4%、
尿路結石用の処方食で1.2%のナトリウムが含まれています。
結石の場合、水分を多く摂取させるためナトリウム濃度が高くなっているのです。

我が家のCocoが2016年に結石の疑いで手術をした際に、処方食を勧められました。
その時の先生の言葉が私には大きな衝撃でした。
「結石の子は水分をたくさん摂った方がいいから、フードは塩分が高くなっています。
そうすると水を飲みたくなるから、水はたくさん飲ませてあげてくださいね」

そうです。私もその瞬間まで、犬は塩分を摂ってはいけないと信じていた一人でした。
ですので、先生のその説明で、頭の中が大混乱を起こしたのを今でもはっきり覚えています。
その衝撃がきっかけで、手作り食にたどりつき、今に至っています。

生理食塩水は0.9%、海水は3%です。
海で泳ぐ子は間違いなく海水を多少飲んでしまうと思いますが、
水分もとっているので排出され、特に問題ないと考えられます。

以上見てきたように、ナトリウムは必須ですので、塩分をゼロにする必要はありません。
ナトリウムは様々な食材にも含まれているので、意識的に塩を加えなくても摂取できますが、
多少多めに摂取しても尿として排出されるため、通常は問題ありません。

 

 

 

 

 

昔、犬は味噌汁かけごはんを食べていましたよね。
我が家でも時々、スープかけご飯に少量の味噌を風味付けに入れます。
発酵食品は体に良いですし、おいしい香りがして大好評です。

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