犬のごはんを手作りしようと思ったとき、
栄養バランスの取れた食事を作ることができるか、不安を感じる方は多いと思います。
何をどれくらいあげたらいいんだろう?
バランスが崩れたら病気になったりしないかな?
確かに、市販のドッグフードには
「総合栄養食*」
と記載されているものが多くあります。
これは、「このフードと水だけで生きていける」基準を満たしているフードです。
じゃあ自分が手作りするときも「総合栄養食」を作らないといけないの?
と思ってしまいますよね。
*「総合栄養食」の基準など詳しく学びたい方は
ペット食育協会®の「入門講座」をお勧めします。
いぬのごはんクラブでも開催できるよう、資格取得に向けて準備中です!*
でもちょっと思い出してみてください。
犬って昔からドッグフードでしたっけ?
(あ、年齢がバレるかもしれません。)
ドッグフードが広く普及して、ドッグフードだけを食べるようになった歴史は
そんなに古くなく、ここ数十年なのです。
犬が人間に飼われるようになった長い(数千年?数万年?)の歴史の、ごく最近の話なのです。
毎日毎食同じものを食べ続ける場合、その食事のバランスは大切です。
例えば、毎日毎食、ざるそば・・・では野菜もたんぱく質も足りなさそうですね。
だから「総合栄養食」つまり、それだけで生きていけるかどうかは大切です。
ですが、手作りの場合、毎日毎食同じものは食べ続けないのが一般的ではないでしょうか。
皆さんご自身の食事もそうですよね。
ここ数日お肉が続いているから、そろそろお魚も食べよう。
昨日から野菜不足だから、今日は野菜がたっぷり食べられるメニューにしよう。
そういえば最近果物をあまり食べてないなぁ。スイカを買って帰ろう!
というのは普通の発想です。
お寿司はお好きですか?
お寿司って、基本的に魚と米ですよね。
栄養のバランスが悪くなるから、と言って、お寿司屋さんで野菜を注文しますか?
そもそもお寿司屋さんのメニューに野菜がたくさん取れる料理はないかもしれません。
でも一食、お寿司を食べたからといって、
翌日にビタミン欠乏症になったりは、普通、しません。
犬のごはんのバランスもそんな風に考えていくといいのではないでしょうか。
旬の食材もうまく取り入れて、いろいろちょっとずつ。
彩りが良ければ結果的に栄養のバランスも良い。
今日お肉をたくさん食べたから明日はお魚ね。
昔から教えられてきたこうした感覚を大切にして、
食べる楽しみを飼い主さんと共有できるわんこが
増えることを願っています。
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